· 

セルフリギング実践②


きこり道は日々これ勉強!新しい技術も取り入れ常に進化させていきます。包括的な里山保全に対応していく為にもツリークライミング技術を習得しています♪

 

里山敷地内のナラ枯れしているカシの大木をリギングしています。

 

人や建物に大枝が落ちてくる、枯れて危険木化した大木は、里山暮らしに大きな支障が生じてくる為に きこり最新技術を使ってリギング処理するんですね。

雨や強風の時を避け何度か作業を重ねて、また一人では難しいリギング作業をHさんにグランドを手伝ってもらいながら、枝類の処理は完了できました。

 

グリーンとは勝手が違い、ナラ枯れした樹上での作業はハードでかなり危険になりますが、実践を重ねて、アンカーのとり方やリムウォークの感覚などのカンドコロが少しづつ分かってきましたね。

ナラ枯れ前よりその大樹にクライミングしてきて、ロープクライミングのイロハから教わってきました。そしてナラ枯れ後もこうしてリギング実践の機会を与えてくれて、樹上の楽しさや厳しさなどいろいろ学ばして貰ったカシの樹には感謝です。  

 

今後は幹をリギングして、生きた大樹としての存在は消滅しますが、薪やグリーンウッドワークの暮らしの必要モノとして大切に使わせてもらいます。

 

樹齢100年近くこの里山の環境を担ってきた大木をこうして私が看取る訳で、わたしも自然の一部として里山の自然や環境を紡いでいく義務があると感じるのです。

 

義務という言葉は適切か分かりませんが、看取るものが感じる何かでしょうか。。

 

「里山の環境を持続可能にデザインする」(あまり好きな言い回しではないのですが)上でも、このカシの樹との大切な時間を記憶に残していきたいと思います。