古民家の裏山は、一面がクヌギの落ち葉。
ものすごい量の落ち葉でここだけ違った世界に見えてきます(笑)
クヌギは里山雑木界の王様。
薪材やシイタケの榾木だけでなく、家具や建材としても利用宝されるし、落葉は畑のたい肥に重宝。。。
また、たわわな葉を落とし虫やバクテリアの住処を提供したり、小鳥や昆虫の拠り所としてどんぐりや樹液を提供したり。。。
人の営みをも支えてきただけでなく、里山の生態系を守っている重要な木。
この里山でも裏山に根を下ろして、古民家を守ってくれていますし、
その根元にあるお社が物語っているように、この土地の守り神的存在なのですね。
生命力あふれるその木は、ホントにたくさんの葉を落します(笑)
栄誉豊富なその落ち葉が、実に多くの生きものを支えているんです。
表の落ち葉をめくれば、この通り。
温かい落ち葉がバクテリアの住処となって腐葉土を作り、冬の間でも色々な虫や生き物がココに暮らしています。
竹林になりかけてクヌギが埋もれていた当初、里山再生はこのクヌギを救うことからはじめたんですね。それから元気になったクヌギが、またたくさんの葉っぱを落して、この様に多くの生きものを支えるようになりました。
自然は多様な繋がりで成り立っているので、一面が竹林になってしまうと、多くの生きものが暮らしていけないのですね。
果樹などと違い、お金を生み出す木ではないのですが、里山の先人はクヌギをはじめどんぐりの木を大事にしてよく植えているんです。
ココにいるとその理由が分かる気がします。
そんなクヌギのおすそ分けを使って、ほかの場所もドンドン元気にしていきたいですねーこの里山でもまだまだ王様のチカラが頼りなんですよね。