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大谷への水脈づくり


先日のオープンディ。

敷地南側の山斜面にて、溝を作っては大谷へと続く水脈をつくり始めました。

 

里山整備をはじめて一年半。ついに「ハレモノニ触る」その時が来てます(笑)

 

その現在は詰まっている、この敷地南側の山斜面は、尾根から谷への大動脈となっており、明らかに地下では水の道が集まっています。

 

そんな証拠に、雨の翌日には、山斜面際に設けた溝に大量の水が湧き流れだし、先日設けた溝にも大量の水が溜まる状態になってるんですね。

 

尾根から注がれてくる地下の水を詰りなく谷に通すが、この里山再生の本丸工事。この南斜面は、再生の成否が決まるとても重要なポイントとなる場所となります。

  

そのパンドラを開けてしまったがゆえに、もう後戻りはできません!

 

先日、ここに溝やボッコを作りましたが、

溝を掘ることで、地中での水と空気の行き来が、目で見て分かるようになります。

「溝や穴を掘ったら水が来た」 

こうやって溜まる水をみては、水がどっちに行きたいかを判断するんです。

 

ひとつひとつやってみては、その反応を見る。

かなり地道な自然とのコミュニケーションです(笑)

 

でも自然は必ず反応してくれるんですよねー 多様で豊かに反応するっていうか。材料の反応はありますが、これって建築では味わうのが難しい楽しさですね。

 

大地が良くなれば、春には地上に草花が咲き出して、

植物、樹木が元気に育ち、そして多様な虫や動物が暮らしだしますからね。

 

そんな豊かな反応を間近で見ていると、里山では孤独を感じないのですよ(笑)

 

。。。孤独な作業の話に戻りましょうー(笑)

今回、溝を掘って溜まった水は、排水してしばし様子をみようと思いますー

 

バケツでかき出す量でないので、サイフォン処理しました。

空になった状態で、ふたたび自然の反応を見ていきながら

「ココに溜まる水を谷に向かってどう流すか」次はこれを考えていきます。