シルログ(土台)の設置もし終えて、
いよいよ丸太に「ノッチ」を刻んでいきますー
「ノッチ」とは丸太が組み合わさる仕口部のことで、
ログビルディングならではの納まりなのです!
写真にあるツールは「スクライバー」これがなくてははじまらないログビルダー御用達のツール。今日はこれが活躍します!
また「プラムボード」も用意しときます。
これは地球に鉛直ラインを出す為の水準器で、使い方は後でご紹介しますー。
天気も上々!それでは作業にかかりましょうー
今日は、シルログにかける梁3本のうち両端の2本を仕上げていきます。
両端の梁2本を4mスパンで各コーナー隅部の所定位置に合わせてセットアップしたら、先ずは高さを合わせていきます。
当初から束基礎天端の高さは揃えてあるので、
各コーナーの4点で、その天端から丸太上部までの高さを合わせていきます。
丸太は角材と違い、一つ一つの大きさも異なる上に、材の両端でも大きさが異なるので、それらを考慮しながら高さを調整していかなければなりません。
具体的には、ひとつ基準となる点(BM)を設けて、その高さに合わせて各点の嵩を上げて(写真のように)調整していきました。ただ今回、各4点の高さを同じ(水平)とするのではなく、水勾配を設けた高さに設定してあります。
各コーナーの4点の高さが決まったところで、「スクライブ」に入ります。
スクライブとは写し取ることで、このスクライバーを使えば、下の丸太のカタチを上の丸太(彫り込まれる丸太)に正確に写し取ることができるんですね。
今回のスクライブ幅は10㎝。
プラムボード上で長さとレベルをスクライバーにセットします。
これで、丸太に10㎝の溝を彫り込む線を描くことが出来るんです。
うーん。。。ナニをするやら分かりずらいですね(苦笑)
「百聞は一見にしかず」
写真で見ていくと、イメージ出来てくると思います。
では、丸太と交差する部分にスクライブをしていきましょうー
「スクライバー」は水平器が付いたコンパスのようなモノで、下の丸太から今回は10㎝水平垂直に離れて、上の丸太に線を写し描きます。
水平を保ちながら、慎重にスクライブ。
このような線が丸太に描き写されましたー
次に、この線をに「スコアリング」という欠き込み線を入れていきます。
んっ!?。。。そうですね!
以前、束基礎の際にも「スコアリング」しましたねー
丸太なので、丸ノミを使います。カナダでは専用のスコアリングカッターを使っていましたが、丸ノミも使いやすくで代用しています。
さぁ、スコアリングが終われば、チェーンソーワークです!
ノッチを刻んでいきましょうー
今回は、「ラウンドノッチ」です。
古民家に敬意を表して、丸太がシンプルに魅せる昔のノッチです。
本来はロックノッチしたいところですが、これはいずれまたの機会に。
森に響くエンジン音の中、無心で丸太と対話する時間です。
この時間もいいんですよねぇーー
誠に残念ながら、この感じはお伝えできませんが(笑)
自然の中で丸太との対話を楽しみ、
本日は、2本計6ヵ所のノッチを刻みました。
その成果はいかに! いざ、ハメ込みます!
こんな感じでピッタリ収まるんですね!
一発でキレイに納まると格別なんですよ(笑)
納まらない場合は、丸太とMTGを重ね残業となりますが(苦笑)
今夜のビールは格別となりそうです!(笑)