今日はトリオ最終日。
これまでの3日間で「腐った土台の差替え」、「傾きの矯正」を行こなったので、
最終日の今日は、歪みの直った躯体を固めていく作業をします。
最初にちょっとマジメな構造のお話。
今回の改修構造の指針は、「概設の構造形態は変えずに補強していく」
古民家特有の塑性を生かした固め方で構造改修をまとめてみようと考えています。
考え方としては、小屋組みのトラスの特性を生かした構造。数多くの接合部をピン支点で塑性力を保ったまま固め建物強度をとっていきます。
「はたしてこの考えで思い通りにいくのでしょうか??」
これもこの機会ならでは。実験・検証・改修で深めていきます。コンクリートを使い剛で固めるやり方は、極力避けたいのですね。少なくとも今回の古民家DIYでは。
ですので今回、自分の考えを信じてやっていこうと思います。ヤリッパナシにしない。もしナニかおかしければ直していく。それもDIYの良さですからね(笑)
上手くいっても失敗しても、しっかりシェアしていきますので、
そんなワガママにみなさんも暫しお付き合いくださいね。(謝)
前振りが長くなりましたが、
そんなコダワリ!?の詰まった作業の最終日は高所での作業です。
たっちん、やっくんの軽快なフットワークで金物を設置していきます。
「木登りみたいで楽しそうー」童心がくすぐられます(笑)
古民家の小屋組上で金物をつけるなんざ、初めての事でしょうが、
二人とも慣れた様子で見事に作業をこなしています。
2人のコンビネーションで、敷桁、棟、大梁の主要構造ラインを結ぶ仕口のほとんどに、金物を取り付けることが出来ました。
仕口を剛で固めずボルトで可動域を残しつつ留めているので、塑性が保たれます。
お互いに意見を出し合い、コミュニケーションも自然と取れて、
現場にとても良い一体感が出来ていました! しかし、惜しくも今日が最終日(笑)
粗方作業も終わり、グランドで黒子に徹していた、わたしも会話に加わり、
真剣にみんなで意見をだしあいながら、専門的なアイディアから斬新なアイディアと色々な知恵を深めていきます。
「お互いたかめ合える、イイー雰囲気だなぁー!」
やっぱり仲間っていいですね! この数日、力を貸してくれた二人に感謝です!
こんな現場は事故や怪我が生じてきません。惜しくも今日が最終日ですが(笑)
「えぇーー!?」
やっくんが頭から血を出していましたー
「大丈夫か??」
本人至って大丈夫とのことで、大した傷ではないよう。まあ、大事なくナニより!
惜しくも今日は最終日。。。
けど、モッテルなぁーやっくんは(笑)