先日、竹と格闘した際に裏山の古い溝を整理しましたが
本日はその溝の処理をします。
溝の処理??
溝と言っても、都会のような雨水を流す為のモノではなく、
浸透させる、保水力を高める手助けをする為のモノを作るので。。
ココ、里山での溝は基本ノン コンクリートでいきます!
以前にコンクリートのU字溝を撤去したので、今日は溝際を直角にしていきます。
一般に法面の際の処理は、斜めに取ることが多いですが、雨に叩かれる面積が増え表土が流れて溝が埋まりやすくなります。この裏山では屋根からの雨水がある為になおさらリスクが高まります。
溝際を直角に処理することで、雨水の影響を最小限に抑えられます。直角だと崩れやすい気もしてきますが、土が育てば植物も協力してくれるので、根を生やして崩れにくくしてくれるんですね。
これは山で道を作る際に用いられる、きこりの知恵なんです。
法面を直角の切土にすることで、雨のあたる面を極力少なくし表土を流れにくくします。そして切土に草など植物が根を据えてくれれば、自然の土留めとなります。
自然の中と都市ではやり方がカナリ違うんですよねー
都会で設計していた時は、水は「流すもの」「流れるもの」として計画していました。逆にこの自然では「水が地表で流れるようにしない」工夫が問われています。
今日は、溝際を処理しましたが、
まだまだ様々な「水が地表を流れるようにしない」工夫は続きますー
次は、そんな土留めを作ろうと思いますー