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中年男と竹一本


溝を作るときの三種の神器。ツルハシ、金テコ、クワ。

中年の私にとっては腰に堪えるパワープレーツールである(苦笑)

 

母屋の北側は、雑木林の小高い丘になっていて、

この丘がキビシイ自然からこの母屋を守ってくれています。

 

ただその丘も緑も生えずに土がパサパサ、保水力を失った丘の地中では水も空気も通りがカナリ悪そうです。

 

竹を整備し日光や風通りがよくなり、地上の環境は改善傾向なので、

これから水路を整備しながら問題の地中の改善に取り掛かろうと思います!

 

ここは狭くユンボが使えません。

パワープレー必至な作業に、本日の気合と労力は3割増しです!(汗)

溝をキワに掘っていくのですが、立ちはだかるは無数の竹の根っこ。

地上であれだけ整備した竹でしたが、地下もあるんですよねーー

 

根っこがあるのは当たり前ですが、

地表近くで無尽蔵に根をはる竹の処理はカナリ厄介「竹恐るべし」

ツルハシを振り上げる度に、その固く厄介な根にぶち当たります。

 

「まだまだ序盤戦、こんなところで負けてはいられない!」

 

全てを無かったことにして、溝を埋め戻したい気持ちを振り払い、

ここでノコギリも投入して総力戦で再開です。

 

次に来たるは、先人が設置したのでしょうか、ステン製の溝の姿。

竹の根っこと絡み合って、機能もせずに深く埋まっていました。

 

思わず「リセットボタン」に手がかかりましたが、そこをグッと我慢して、

 

金テコの出番です!

出来れば使いたくない、10kgあろうかと思うぐらいの、強力なパワーツール。

 

強力な代わりにハンパなく体力を奪う危険なツールです(苦笑)

この単純でもはや武器なるモノを手にして、

縄文人に憧れるこの弥生人の魂に炎が!

いざ!タタカイ再開です!

 

複数の太い根がステン溝と一体となっているので、ノコギリが使えません。

 

これは神から課せられた試練か何かなのでしょうか!?

 

ひたすらにこの危険なツールを、多方面から突き刺しては押し上げてを繰り返し、無心でバーベル運動を一時間弱。ようやく竹とのタタカイが終わりました。

竹一本に渾身の力を振り絞って疲れ果てましたね。

無数の切り傷と青あざ、この皮手が物語っています。

 

竹の凄まじいい生命力、エネルギーです。道具なしでは取り去ることはできなかったでしょうね。人はちっぽけな存在と実感ですよ(苦笑)

確かにユンボでやれば一瞬で終わったでしょうね。

チェーンソーもそうですが、動力機械は大変便利で楽ですよね。

ただ、ついつい自分の力を忘れがちになってしまいます。

 

自然という存在は、こんな時にちっぽけな私の存在を思い出させてくれます。

有難いことです。自分を忘れることが、なによりも怖いですから。