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水路の現況図


これは、現状で敷地の水の流れを記したマップです。

 

大雨の次の日に敷地を回っては、水の通りをチェックして湧水箇所、水溜や水路跡などを図に落とし込んでいきました。

  

ここは水が豊かな里山。起伏に富んだ敷地には、その起伏に沿って手掘りの排水路から水瓶井戸や水抜き穴など、当時に先人たちが築いた「水路跡」があちらこちらで見受けられるんです。

 

そう、丁寧に草刈を行うとこのような跡を発掘できるんですよー(笑)

 

これって、世界遺産級にありがたいモノなんです!!

来てすぐの新参者が、山の水の流れを簡単に把握なんてできませんからね。

 

なぜ水の流れが大事なのと言いますと...

 

里山のような山間の谷合では、都市のように上下水道のような整備がなされていません。地すべり、土砂崩れなどに考慮した敷地の計画を作らなくてはなりませんし、ジメジメした住居での生活を避けるためにも、水が停滞しないように排水対策も自分で考えなくてはなりません。

 

そのためには、その土地の土中の水や空気の流れを把握して水路の計画しておくことが、メチャクチャ大切なのです。

 

里山くらしでの安心&安全の成功のカギは、

水の計画づくりにかかっていると言っても過言ではないんです!

 

今回の痕跡は、これからの水路計画に十分に再利用できそうなので、このように先人からの「遺産」をしっかりと図に認めてみたんです。

 

そして今後は、この水路の現況図をもとに、等高線地図と照らし合わせて、このエリアの水の流れをわり出して、新しく湧水利用と排水処理の計画を練ろうと思います。

 

さぁ、このお宝マップを使って難題に挑戦です!