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木育ワークショップ@東京②


子どもが健やかに育つ環境づくりを支援している女性の建築士団体 園Powerのみなさんと一緒に東京の保育園を舞台にプロジェクトが進行中

 

里山保育を掲げる園を舞台に、全3回にわたり子どもたちと里山にふれながら「森と生きもの循環」を伝えていく木育ワークショップを開催。本日はその二回目。

 

依然このような状況下ですが、ちいさなきこりたちは今日も元気です!

前回は「動物が森の食べものを消費してできた”うんち”はどうなんてるのだろう?」「うんち」をキーワードに微生物がつくる森の土についてのお話ししました。

 

今日は、どんぐりの森に生えている実生苗ベイビーツリー(どんぐりの苗)を探しに、園の裏山で子どもたちと一緒にワークショップ。

 

ここ園の裏山(東向山)は東京で貴重などんぐりの森となっています。このようにコナラやクヌギなど どんぐり樹の苗木が落ち葉の下でヒッソリ芽を出しているんです。

 

移植コテもって、園長センセはじめ園Powerのみなさん、小さなきこりたちと一緒に、森の実生苗を探しては丁寧に掘り起こしていきます。

前回、子どもたち一人ひとりこの森の土入れたマイポットに、今回このベイビーツリーを移植しました。

 

自然の奇跡ですので、実生苗(ベイビーツリー)の移植は難しいものです。

 

今回のワークショップでは、移植することや大きくすることが目的ではないので、他人の木と比べることなく、小さなきこりたちが、愛情もって森の命と向き合ってもらえたら このきこりは嬉しいですね。

 

子どもたちの実生発掘探検・お引越しも終わり、園庭ではもう一つのワークが。

そうです!先日準備してきた「枝えんぴつ」を子どもたちと作っていきました。

 

山の整備で出た枝も資源となります。

人の見方や考え方で「資源」ってのは如何様にでもなるものですよね。

 

元々鉛筆は木を加工して作られてますので、観察とデザインのチカラを使えば、枝もダイレクトに鉛筆となる訳です(笑)

基本的なナイフワークの型を幾つか覚えれば、簡単に作れますので、子どもたちだけでなく園長センセはじめ先生方も枝えんぴつ作りにトライです。

 

園庭に枝を削る音をコダマさせて小一時間。

子どもたち&先生方作、裏山の木を使って枝えんぴつの完成です!

前回に「実はきこりは、木を伐るのが一番の仕事じゃないんだよね。山でたくさんの生き物が暮らせる環境を作るのが、とても大事な仕事なんだよ」と子どもたちにメッセージを伝えて、今回第二回目では、森に入って実生苗の移植を行いました。

 

自然の法則では、”移植自体”正解という答えはないのですが、現在の東向山の現状や環境を考えて、人間の手でもその少しでも森の命を紡げればと考えています。

 

子どもたちにはそんな自然の法則をなんとなくでも体験して貰うのも尊いのかと思いました。これからこのきこりたちが、何を感じて森と接するのか楽しみですね。