草がカナリ伸びてきている里山。
このままではワイルドを通り越してヤブになってしまいそうです(汗)
コツコツと草刈りや伐木、環境再生をくり返して、以前ヤブだったこの里山の植生がイネ科が減り広葉系へと大分変ってきたのです。
「ノーモウ ノー里山ライフ」持続可能な里山暮らしを行うのも、まず敷地の草刈りからですから、里山の草刈りに終わりはないのです(笑)
そんな里山の草の種類には、立地や環境が違えば変化が生じるので、各エリアで草の植生が異なっていて。。。
例えば、この日陰でジメっとした杉林の下では、現在シャガが一面陣取っていますし、また杉を伐り環境を整えていけば、シャガではない植生が現れてくると言った次第です。
前置きが長くなりましたが、今回はこのシャガ杉林を草刈します。実はこれから杉を伐って再生していくエリアなので、今日はきこり流の草刈でいこうと思いますー
先ずは、上の段(最初3枚)と下の段(終わり3枚)の違いが分かりますか?
今回、上3枚は刈っていくグループ(植生)で、下3枚は残していくグループ(植生)。
普段は(シャガは杉がある限りまた元気に生えてくるので)みんな一応に刈ってしまいますが。。
今回はこのエリアを開拓&再生していくので、今後杉を伐っていく上でパイオニア樹木種(下3枚)を残した訳なのです。
いきなりこのエリアが、わたしの描くどんぐり樹や果樹の森にはなりません。果樹やどんぐりの木を植え育んでいく間に、痩せた大地でも実生から成長速度が速いパイオニアプランツが、緑を回復してくれる頼もしい存在となります。
この里山では、アチコチでこのパイオニア種を見かけると思います。
彼らの働きが必要な場所には、草刈の際に刈らずに残して育てていくんですね。
ホッタラカシで根をはって大きく育ち、一年でこれぐらい成長して(写真↓)、数年で高木になるモノも多いのです。(※個体差有)
その上、パイオニア種には、アカメガシワ・カラスザンショウ・ネムノキなどミツバチの蜜源となる種が多くあり、また実や種は小鳥も大好き。
里山の再生や環境の多様性には欠かせない存在なのです。
つい草刈って何気なく切ってしまいがちですが。。
こんな感じで、森づくりを目的とするきこりの草刈りは、ちょっと違うのです(笑)