毎度ご無沙汰している小屋DIY作業(汗)
本日は、小屋の「顔」である開口部の作業始めていますー
この開口部、ファサードデザインを特徴づける大事なパートだけでなく、ログビルディングの技術的な点においても、タイヘン重要な勘所であります!
それに加え、初工法のログでの施工でもあり、慎重かつ丁寧に進めていきます。
先ずは開口部分の墨付け作業から。
デザイン的に取り合い部分がないので、下げ振り使って正確に垂直ラインをつけました。内部は暗くランタンが活躍。何もないオフグリッド全開の作業環境(笑)
基本、きこりが森に入って斧(チェーンソー)一本で作る住まいが、丸太小屋の原点ですからね。ココでの環境もそれ近いですかねー原点回帰を楽しみましょう(笑)
墨線に沿ってバーを入れて開口部をガッツリ開けます。こんな大胆さは、軸組構法にはみられない「開口部を作る」壁構法ならではの感じですね。
大胆な作業の次には繊細な作業。
スコアリングを頼りにブラッシングして墨線キッチリに木口面をだしていきます。
敷居部分も斫って、玄関開口らしくなってきました!エンジン全開で、もう辺りはオガクズ舞ってエライことになっています(苦笑)
続いて軒梁には、丸太の乾燥収縮に対応するスペース(クリアランス)が必要となるので、その加工を施していきます。
このクリアランス加工は、ログビルディングにおける特徴的な作業工程です。
なにせ生木の丸太は乾燥すると6%(芯から放射方向)も縮んで小さくなります。一本なら大したことはなくとも、2mや3mも何本も積み上がったら、10ナン㎝も縮むので、丸太小屋の開口部にはクリアランス加工が必要となってくるのですね。
その上、クリアランスのディデールが開口まわりのデザインにも反映する為、ココはクロウトのチェックポイント!
キレイな納め方となるよう、テクニックと工夫を凝らして作ります。
ミリ単位の細かな作業にカービング用のソーを使います。私はあまり出来ませんが、カービングとは、丸太で熊とかフクロウなど彫刻するアレです。
開口部を抜いて、クリアランスも取って、次はピンコロを作ります。
ピンコロづくりも今回の工法には必要な工程。切り出した端材を利用して板材を作っていきます。手間はかかりますが、これがポイントなんです。
一方、丸太に受け場を加工して、作ったピンコロを納めていきます。
ログハウスで使う丸太はイワユル生木。年月とともに丸太自体が痩せて小さくなっていくのです。今回の工法では塗壁部分の幅がある為に、開口部のピンコロには同じ収縮率の丸太を使って合わせました。
実は最初にツーバイ材でピンコロ(写真23上)作ったのですが、現場で気づいて端材で作り直したのですね。
手間がかかりますね。。ホント手間をかけましたね。。。
日本ではメズラシイ工法なだけに、勝手が異なるし、色々と手間や工夫、対応力が求められます。。ひとつひとつ丁寧にコナシテいくしかありません。
自ら志願したイバラの道だけに、後戻りはできませんしね。
完成まで前進あるのみです!