「200本近く葡萄を植えたので、ブドウ畑をカッコよくしたいんです!」と相談を受け、今日からブドウ畑×きこり作業をしにIくんの畑に来ています。
Iくんは、園芸業界に20年近くいた経験を活かして、自然で、見て楽しい、庭造りに近い考え方で畑づくりを行い、野生に近い環境で、100種以上のハーブやエディブルフラワーの栽培を行っています。
里山には、こんな面白い人がいるんですよねー(笑)
元牧草地の現場には、すでにに200本ものブドウの木が植えてありました。
「ここはどこ!?」ブドウの存在感が、景色が一変させる圧巻の風景。
「自然な感じで葡萄畑を作りたいので、パイプの柵はイヤなんです。」
「丸太で杭を80本ほど作れないでしょうか?」
その情熱と心意気に「ムリ」とは言えません!
手作りのブドウ畑、なんともロマンがあるじゃないですか!
それに、頭の中ではお酒の香りがしてきました。「Yes,We can!」(笑)
と決まれば、さっそく杭となる材料出しの作業にIくんの里山に移動。
昨年の台風被害でこのあり様の杉林の一角。
風倒木で折れ散らばっている小径木がアチラコチラに。
しかし視点を変えて見れば、これらはゴミではありません。これこそ欲しかった「資源」ではありませんか!ナイスリサイクルとなりそうです!
チェーンソー片手に自然のジャングルジムをかき分け、末口Φ10㎝の3mモノを伐り出していきます。
いつも言ってることですが「伐るのは一瞬。運ぶのが大変」なんです。丸太担いでのジャングルジムはかなりハード。これは子供禁制のデンジャージムです(苦笑)
それでも童心に帰った大人3人で50本ほどを取りました。
畑に戻ったら、丸太を加工して杭にしていきましょう。
元口をチェンソーで矢状にカットしていきます、総数50本の杭づくり。
研修してるHちゃんもみんなでチェーンソーワークしていきます。
一見単純作業ですが恐らくAIロボットには真似出来ないでしょうね。。。
一本づつカタチは違うし、あのデンジャージムの運び出しはロボットにはまだ出来ませんよね。きこりのロボ化は費用対効果悪すぎです。
きこりロボ 欲しいですが、この先も「きこり」は人間がやるのでしょうね(笑)
本日50本ほど丸太杭を完成させ、無事にきこり作業も終了です。
Iくん、Hちゃんお疲れさま。ホントみんなで頑張りました!
日をまたいで、翌日は杭の打ち込み作業です。
昨日はAIロボットも入れない山から丸太を伐り出し、今日は40か所穴開けて、40カ所ハンマーを打込むガテン系の作業。。ブドウ畑づくりって大変です(笑)
40カ所穴あけには、懐かしの「じゃじゃ馬」をIくんに使って貰いました。
ちなみにIくんも腰痛持ちだそうです。。ご愁傷様(笑)
この日は頼もしい若者も参加してくれて、みんなで2面あるうちの1面の畑の杭作業を完成させました!
最後に、ブドウの枝やツルを括りつけられるように、杭に麻ヒモを取り付けていきます。これもワイヤーでなく自然素材のコダワリです。
この日も晴れ、春風そよぐなかでの作業が実に気持ち良いです。
自然の風合いにこだわって、材から手作りしたブドウ畑づくり。
手間と体力と時間はかかりましたが、パイプで作る既成の畑にはない、なんとも趣のある雰囲気がでています。
これが手作りの力でしょうか。。Iくんの描く物語を少し垣間見れた気がします。
ブドウが実りステキな場所となるでしょうね。