きこりの養蜂場ではエライ事がおこっています!
先日の内検で、オーナー箱で異常に雄バチの数が多いコトに気づいたのです。
いろいろと調べては師匠に確認を取ったところ 「働蜂産卵」となっている状況と考えられるのです。
この働蜂産卵、女王なき後である働きバチが卵を産む異常事態のことで、これが起こると群が崩壊する深刻な問題を生じさせるモノなのです(汗)
その産卵を行う働きバチは、背中がキラキラしていて群に複数匹存在するとの事。
この箱でもそんなエセ女王と思われる姿が見受けられます(汗)
エセ女王が産み落とす卵はすべて無精卵。産むのは良いのですが、働きバチが産むのはすべてオスとなるので、コロニーは異常にオスが多くなりカオス状態。このままではコロニー全体が崩壊の一途を辿っていきます。
至急やっくんの指示を仰いで、まずはオスの卵で一杯になっている枠を整理し、消フェロモン処置をして他の巣箱から新女王と蜂児枠を導入してみました。
今回なんとかオス枠を整理し、女王移植や蜂児枠の投入して出来る限りのことをやりましたが、しばらくは上手くいくか経過を観察しなくてはいけませんね。
処置の後は、まだまだ卵の状態のオス枠を撤去作業が残っています。
十何枚もあるオス枠ひとつひとつをオス切りしては水洗いし、ピンセットで残らず巣房をキレイにしていきました(汗)
振り返ってみれば、新女王も居なくなっていたんですね。。。
カクレンボ上手な女王と思っていたのですが、実際は女王が失踪し、その状態に危機感を抱いた働きハチたちが、いつの間にか本能で卵を生むようになっていたということなのですね。
当時は卵を確認できたと安心していたのですが、働蜂産卵とは師匠も気が付きませんでした。本当に無念ですし、この箱のオーナーのみなさんにはご心配とご迷惑をおかけしています。
なんとか回復させてまた正常なコロニーを取り戻せるように、処置の経過を見守っていきます!
次の日、移植女王が心配だったので箱を確認してみると。。居ませんでした(泣)
追い出されたのでしょうか!?彼らの摂理とは、言え悲しく痛ましいです。素晴らしい女王だっただけに残念でヘコミますね。
とは言え、いつまでも落ち込んでもいられません!
「コロニーを救うための次なる策を!」と強郡から王台を取り出し、「頼む!本物の女王に気づいてくれぇー!」と願いを込めて再度移植しました。
初代の女王から、これで二カ月余りで4代目。
蜂の習性は大変理解し難く、また生態、生殖本能も難しいものなんですね。
自然の生き物ですので、改めて思い通りならないと実感です。
しかし、今回の難題「働蜂産卵」が生じたことで、勉強し学べたことも多く、この経験を今後に活かしつなげていければと思います。
まだまだやれることはやってコロニーの回復を目指します!