そんな里山では、7月に入り第二回目の養蜂ワークショップを迎えました。
今回のワークショップは、ミツバチの生態や習性を交えながら、誰でもどんな所でも養蜂場づくりができることを目指した内容となっています。
また実習では、採蜜した生ハチミツをみなさんに味わっていただきますよ!
体験しながら学ぶミツバチとのこの機会。今日も実に多彩な人たちが参加してくれました。暑さ厳しい里山となりましたが、みなさんと一緒に楽しみたいと思います!
それでは、養蜂家やっくんと共にミツバチの世界にふれていきましょうー
今回の座学は、ミツバチの住む環境について深掘りしていきます。
サブタイトル「中林流 養蜂場の作り方」とあるように、ミツバチが暮らせる環境を学んで,、みなさんの養蜂場DIYに生かしてもらえる内容となっています。
具体的な環境づくりの前に、先ずは、やっくんの養蜂を始めたての経験談から始まり、養蜂業と共に里山の環境整備にいたるお話。
「なるべく薬や飼料などに頼らないやっくんの養蜂哲学は失敗から生まれた!?」
80群あった巣箱のミツバチが全滅した話がとても衝撃で、そこからオーガニックな養蜂スタイルに転化していった経験談はとても興味深かいお話です。
「里山のミツバチたちが、自然の再生に一役買っている」
わたしにとっても大変参考になりました。
次にフィールドワークでは、「放置された人工林や竹藪はナニがいけないのか?」実際にハチの目線で里山を散策しながら、座学での内容を更に掘下げていきます。
キーワードは「多様性」
一見里山は豊かな植生に見えても、人工林や竹藪は放置されていると、植物の多様性は失われているんですね。それをミツバチは知っているのです(笑)
荒れた里山では、ハチたちが集めるハチミツや花粉の量が少ないのです。
かつては生産力あったのですが、里山の生産性って落ちているんですね。
ただ、ポテンシャルはあるのです!ミツバチが元気にたくさん蜜を作ってくれる環境になれば、里山の自然も多様性を取り戻し、元気という訳です。
養蜂はただ巣箱を置けばよい。という訳ではないのですねー
環境のコトと密接にかかわっているのです。
わたしごとですが「里山を再生しながらハチミツの生産性も上げていける」養蜂×里山DIYはベストマッチなんだなぁーとニンマリ(笑)
午後になって実習に入りました。
猛暑の里山ですが、今回もみなさんに養蜂服を着てもらい養蜂作業の体験です(汗)
前回よりも巣箱がカラフルに変わっているんですよねー(笑)
春から比べるとハチ数もかなり増えてきてるので、内検と共にこのタイミングで巣箱を二階建てにしてみました。
密度が上がればハチの住処も高層化して、一階は子育てに、二階を貯蜜に使い分けしていくんですね。
今回もムダ巣(自然巣)がこんなにたくさん出来ています!感動して見入ってしまいますが、実際は効率よい巣内環境を作れていないということなんです(苦笑)
それにしてもいくら暑いとは言え、半袖&素手で作業とは、師匠凄すぎます(笑)
内検も無事に終え、巣箱の高層化も完了し、お待ちかねの採蜜タイムです!
実はこのハチミツは中林養蜂のモノ。
残念ながら我が里山産は間に合いませんでした(涙)
こんなシンプルな道具でハチミツを絞るんですよねー
ノブを回せば甘ーい香りがそこら中に漂っていきます。
やっくんの里山産、黄金に輝く朝取れ生ハチミツです!
その場でみなさんと一緒に搾りたてを頂きました!
今回もブログではお伝えしきれない内容で、あっという間に終了です。
「ミツバチの環境づくり」と、第一回よりも養蜂の具体的な知識や技術的な内容を踏み込んでお話しました。
「ちょっと多角的過ぎたかなぁ?!」との不安も過りましたが、「環境再生とミツバチとの関係が参考になった」とありがたい感想を頂きましたし、みなさんにもミツバチの暮らす里山の環境にふれてもらって、多少でも興味を持って頂けたことが、とても嬉しかったですね。
実は、春よりこのワークショップから養蜂仲間が、さらに二人誕生して、ますますミツバチの和が広がってきているんですよ!
「ミツバチは誰でも飼える」がやっくん信条!
今後もこのWSを通して、ミツバチの成長やその環境を、みなさんと一緒に作っていきたいと思います!
ホント暑い中でしたが、みなさんありがとうございました!
やっくん、みなさん、次回もよろしくお願いします!