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森の風呂&トイレ小屋 25


本日も水道屋さんの作業は続きますー

前回は給水設備。今回は排水設備の作業を行いますー

 

排水は上水以上に計画が大事ですね。また施工の精度も求められる大事な作業なので「苦手。。」なんて言ってられませんね(笑)

 

今日は気を引き締めていきますよー

 

先ずは植木鉢、いや、手洗いボウル廻りの排水の加工から。

洗濯機用の排水ホースに手直加工した塩ビ管をつないで、手洗シンクの排水としました。最後に色付きの玉砂利を敷き詰めて完了っ!

 

シンクが植木鉢なので規定の排水用の備品が使えず、手づくり品となっていますが、工夫で何とかなりました(笑)

 

ただ弁や配管系などの品質が求められる設備の品は、手作りでは難しくやっぱり販売品に頼ります。上水も排水も漏れや不良が心配ですからねー

 

また、設備の備品などって、選り好みすると高価になるんですよねーなので設備用の備品だけでなく、ホームセンターにある汎用品を工夫してDIYです!

 

DIYでお金をかけずに、ここで掛けた費用は7千円くらい。

 

蛇口は少し色気を付けて5千円のモノにしましたが、それでもこの設備で7千円は財布にヤサシイ(笑)

 

次は五右衛門風呂廻りの排水に入りますー

排水作業の前に、風呂の据わりを決めてすき間をモルタルで処理します。

色々やるのでDIY水道屋さんも中々タイヘンです(苦笑)

 

風呂の排水にはバルブを備えました。コレがあると便利になりますねー

ただ熱源近くにプラ弁なのでちょっと心配ですが。。。

 

この程度の排水量ではあまり問題は起きないと思いますが、手洗排水との合流後の管径は大きくしておきます。ここでは呼径25から40としました。

 

それとココで、封水が出来るように排水パイプの設置を工夫しておきます。

この条件の場合の排水計画において、一般仕様では1/50勾配、土被り200㎜、呼径40以上満たす施工が求められます。

 

 このあたりはちょっと法律も絡むので専門的な話しも入れています(笑)

 

ただ、このような一般的な管径、勾配、土被りも押さえておきたいところですが、感覚での「水が流れるか」「パイプが壊れないか」の感触も大事なんですよね。

排水処理はこのような施工も大事なのですが、一方でココ里山では、施工前段階での計画や方向性がとても重要になってきます!

 

今回、この風呂と手洗いの雑排水は、自然浸透式の処理にしているので、枡を作ってそこに放流していきます。

 

浸透式は都市では難しいですが、田舎では現在でも浸透式が残っており、実施可能な方法です。(※詳細は各自治体で確認してみて下さい)

 

ただし、制限や措置を施す必要があり、ノンケミカル放流を基本に心がけます。

「手洗い、お風呂で、合成洗剤の使用しない」ということなんです。

 

排水を大地に流すので、合成洗剤系の一般的なシャンプーリンスはNG。

微生物が分解できる地球にやさしい石鹸素地系のモノの使用となります。

 

デリケートな肌のわたしは、体も髪も石鹸一筋(笑)

デリケートな自然にも、出来る限りローインパクトな生活を心がけたいですなー

土を戻せば排水設備は見えなくなりました。

けれども、自然にとっては「排水」のコトってカナリ大事なんですねー

 

ケミカルをすべて処理してくれる都会のシステムを使っていると、知らなくてすんでしまうのですが、ここでは自然の摂理を使って循環させなくてはいけません。

 

たかが風呂排水でも、されど風呂排水。

 

ここではキャンプ生活用に使う小さな設備ではありますが、排水計画の方向性をしっかり持っておかないと大ケガをするんです。