今日は「風の草刈り」をご紹介します。
草刈と言えば、刈払機でガッツリ地表近くで刈ってきましたが、この「風の草刈り」はちょっと勝手が違うんですねー
イネ科や笹などの植物は成長力著しいので、葉っぱ丸い小さな草花と一緒に根こそぎ刈ってしまうと、またヨーイ ドンで、イネ科の草が大きくなってしまいます。
とは言え、イネ科も意味あって生える訳です。深く耕す根を持つイネ科を根こそぎ抜くことは、その役割を奪うことでもあり、土壌の回復に逆効果かもしれません。
そこで「風の草刈り」では、主に背丈の大きいヤツ(イネ科など)が「風で揺らいでいる部分」を刈っていきます。
写真のように、ノコ鎌を使ってスナップを利かせて撥ねていくんですね。
背丈の大きくなってる草は、根元から刈るとまた勢いよく伸びてきますが、この刈り方だと、大地の養分を余分に取られませんし、その生育をゆっくりにしていくことができます。
幾分コマメに草刈りをする分、その手間がかかりますが、常にノコ鎌を持って、散策ついでにスナップを利かせれば、そんなに労力使わないですし、鎌をいつも所持して要所で使う、よく見るおばあちゃんな感じでイイ訳です!(笑)
また、この方法の良い点は、草の多様な生育を促すことにもあります。
どうしてもイネ科の草が大きく育つので、小さな草は、光を奪われて繁殖が削がれていきます。けれど、この方法でちょっと手を加えてあげれば、今まで日の目を見れなかった草花が生えてきて、環境や生態が変わってきます。
この里山でも、養蜂をやると決めた今年からは、巣箱まわりは手刈り(風の草刈り)でやっています。
ミツバチはエンジン音や振動が嫌いなので、巣箱まわりでは刈払機が使えないという事情もあったのですが、手刈りをやり続けていくと、目に見えて植生が変わっていくのが分かります!
この春は、本当にクローバーや小さな花の咲く草が増えました!
これもミツバチ効果!?なのでしょうね(笑)