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里山フクロウ博士


先日のハピネス実験でもお話した、井戸端訪問を開始しましたー

 

先ずは、同じエリアに住むおじいさんをお伺い。

突然の妻との訪問にもかかわらず、笑顔でお宅に迎えて下さりました。

 

さぁ、掘りごたつで井戸端開始ですー

 

以前は学校の先生をされていて、現在はシイタケを栽培し農業をされて御年80歳。先ずは、この地域の農業の事や土地の特性に関することを話して下さいました。

 

粘土質のこの地域はコメ作りを中心に生活を営んでいたそうです。

とても美味しいお米が出来るそうです!

また棚田の畦や法面には、お茶や果樹を栽培していたとのこと。

 

妻は果樹、わたしはお茶を栽培したかったので、これは今後にうれしい話!

 

続いて古民家の作り方など、当時の「結」について聞くことが出来ました。

 

躯体は地域の松と杉で、壁は田んぼの土を、屋根は地域で茅場を管理して、集落みんなで家づくりをしたそうです。みなさん、道理で大工仕事にもお詳しいのです。

 

20年に一度、屋根を葺替えるとすると、20~25戸の集落ですので、毎年どこかで屋根を葺替え、小屋を2,3棟造ったりと、集落では大工仕事だけでもホント大忙しなのですね!

 

また、川の護岸工事や山から湧水を引っ張ってきて集落に水道を造ったりと、暮らしに必要なことはみなさんで何でもこなす生活スタイル。

 

「百姓」といわれる所以が垣間見れます。ステキです!!

 

さらに話は昔の暮らしについて広がり、

ひと昔までこの集落では、持ち回りでもらい湯をしていたそうな。

 

「カチン、カチン」と拍子木を打ってば、お風呂が出来たの合図。

それでみなさんがお湯をもらいに来たそうです。。。

 

お風呂までもおすそ分け!?(驚)

 

とまぁ、スゴイお話の数々。

地域に関する質問をすれば、殆どは返ってきます(驚)

若輩の私たちに集落の歴史をお話しくださる様は、まさにフクロウ博士!

 

見渡せば辺りは陽が落ちて17時のチャイムが。。

 

初回の井戸端、笑顔で当時を話されるおじいさんとの時間は、

あっという間に経ってしまいました(笑)

 

「スゴイねーー。。。」

妻と顔を見合わせて、二人で微笑んでいました。