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水盛り


傾きの修復をナントかしたい!っと図面とニラメッコの日々。

 

傾きは。。。建物の沈下も関係しているのではないか!?

そんなコトを感じて、ちょっと測ってみました。

 

そんな今回は、とても使える技術「水盛り」をやってみますー

 

「同じ気圧環境下では、水面の高さは等しくなる」という原理を応用して

レベルの基準を測るときに、古代からある技術なんですね。

 

今回はDIYですので、レーザー墨だし器は使わずに、

この古代の知恵「水盛り」を使ってやってみようと思います。

 

ます脚立を設置し、水平を取ってバケツを置きます。

10mくらいの透明なホースの一端を、

バケツの水の中にホースが抜けないように括り付けておきます。

 

ホースのもう一端から10mのストローを吸い込んで、

ホースの中に水を溜めこみます。

 

この時に、いったん一気に水を吸い出し、ホースの中の水には空気の玉がないようにするのがポイントです。

 

そしてホースの一端は、常にバケツの水面よりも上に掲げておいて、水が飛び出さないように注意します。

ここで、あの原理により、このホースの水面がいつもバケツの水面と同等という事なんですねー

 

あとは、ホースを動かしてすべての柱にこの水面を写し取り、

これを基準線(ベンチマーク)として使います。

 

シンプルですが、精度は高いです!

 

古民家の鴨居の位置がみな一応に揃っているので、

このベンチマークから鴨居の距離を各柱一本一本測り、図面に整理してみると。。

そうです!沈下が計測できるという事なんですね。

 

あまり知りたくない結果ですが、やはり沈下していましたね(苦笑)

建物の南西に向かって最大差60㎜の沈下が分かりました。

 

まぁ許容とは言えない値なので、対策を練ります!