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皮むき間伐


「皮むき間伐」というもがあります。

 

文字通り、樹木の皮を剥いて間伐する方法で、大がかりな道具やチェーンソーが必要なく、女性や子供でも簡単にできるんです。

 

皮を剥いてふた夏かけて枝葉を枯らしていくので、森に徐々に陽が入って明るくなっていきます。その為に、急激な変化をもたらさずに森を整備できる、環境にローインパクトな方法でもあります。

 

また伐倒の際には、立ち枯れしているために、掛かり木になりにくく、乾燥状態となって運搬できるので、作業面でもメリット大な方法と言えるんです。

 

何よりも一人で楽に間伐できるので、里山DIYにはモッテコイです!

 

この間伐法は春先から初秋までが作業時期なので、

まずこの時期に必要な箇所(暗い杉の人工林)の何本かに行ってみました。

 

 

皮むき間伐のやり方

作業しやすい高さで、幹に鋸目を一周まわしていきます。

ケレンや竹のヘラなどを使って樹皮をめくっていきます。

その樹皮をしっかり持って、天高く剥き上げていくと。。。

こんなにキレイでみずみずしい肌が現れてきます。

 

皮むき間伐とは、「樹皮を剥いでしまうと、水を吸い上げられなくなり、

枝葉が枯れていく」木の特性を利用した間伐法なのですね。

間伐することで、周りに陽が入って、新しい命も芽生え、多様な生態系が再生されていきます。自然林と違って、いったん人が手を加えた森(自然)は、人が管理していかないと、荒廃していきます。

 

今回、この間伐法で森にローインパクトで生態系や土地の再生を促し、

そして、この杉たちは、大切に建材として使っていこうと思います。