これは先日、天井を剥した材料です。
一般に吸音テックスと呼ばれる、天井や壁に使われる内装材です。古民家は昭和40年代に大規模な改修工事されていたのですが、その際に施工された材料でしょう。
キッチン周りにこの天井材が使われていて、その一部を解体した際のこの端材をみて、石綿(アスベスト)を疑い、詳しく調べてみました。
石綿(アスベスト)は不燃材として重宝されて、よく鉄骨造建物の耐火材料として吹付施工が知られていますが、当時は住宅用にでさえも添加されて多くの建材が作られ使用されていたようですね。
また、石綿(アスベスト)の製造全面禁止は意外にもつい最近で、建材以外でも色々な用途に使われてきたようです。
写真のような成形材は、石綿(アスベスト)が添加されているのかの見極めが難しいです。商品名や製造メーカーの判別ができない場合は、石綿建材の照合も困難ですので、専門の知識を持つ人に確認が必要かと思います。
石綿被害や危険性は、私もたっちんも知っていましたが、その私たちも見分けることが出来ずにダメージを受けた可能性があります。ただ、事前に色々と調べてみると、対処の方法や安全への対策が分かってきますので、リフォームや解体の際には、軽視せずに、作業前に先ず確認してみて下さい。(参考:国交省ホームページ)
これ以上の解体作業は安全に臨めないので、
この試料体を検査機関に送り、報告を待つことにします。