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はじめの一本


草刈りがひと段落し、今日は杉を一本伐木しました。

  

実際に自らの山の木の伐倒は、はじめてです。

 

朝から少し神経が張り詰めていたので、森の中を散歩して、木と山の神さまに自分の気持ちを少し打ち明けました。具体的にはナイショですが、今までとこれからの感謝の意を添えて、命をいただき大事に使わせてもらうという内容の話です。

 

自然に向き合い、気持ちを通わせることは、常に心掛けておくことでもあります。

 

「煉瓦は何になりたいのか、煉瓦の気持ちになってみなさい」建築家ルイ・カーンの言葉があります。この教えが、きこりの今でも役立っているようです!?

気持ちも落ち着き、はじめの木を伐倒しました。

 

直径50㎝、50歳の杉の木です。

切る作業はあっという間ですね。大きな地響きとともに終わりました。

ここには杉が100本近く植わっています。当時の拡大造林のモノでしょう。針葉樹ですから、建材に使って欲しい想いで植えられたのでしょうか。

 

杉があるということで、この土地を選定した経緯もありますから、ありがたく大切に使っていこうと思います。

 

以前から丸太のテーブルの製作の依頼があったので、

今回のはじめの木は、そのテーブルの材にします。